私の釣りの原風景

忘れ得ぬ場面「心に刻む景色が有る事に感謝します!」

人それぞれに”原風景”を、持っていると思います。心の拠り所で、その人の心の奥の大切な宝物、それが【原風景】。目を閉じると鮮明に蘇る場面や、朧気に霞の如く柔らかな景色等、温かくも有りながら寂しさも誘う、不思議な原風景。

釣り大好き人間の私が心に刻んだ年代毎の風景は、自分史そのものと言いても過言でありません。

釣と出会った小学生「大和川と淀川」

私の釣り体験の記憶をたどると、小学生低学年の頃でしょうか?今でも記憶の片隅に残る釣りに風景は、友達と自転車で出掛けた「大和川のハエ釣り」と父に車で連れてもらった「淀川のハゼ釣り」です。

これが私の釣りとの出会いの場面で、釣りの楽しさを知った瞬間です。そして、大阪人にとってこの2つの川は、特別なのです。大阪の母なる両川での釣り体験は、大阪生まれの私にとって、正に原風景なのです。

投げ釣り中学生「南港周辺と舞子海岸」

中学生になり、数人の友達と自転車であちらこちらに釣りに出掛けました。ホームグラウンドは、桃が池を始めとする阿倍野周辺の野池です。釣りキチ三平に出会い、ヘラブナ釣りに夢中になりました。三平を真似る事が楽しい時代で、主人公が投げ釣りを始めると当然のこと、我々読者も始めるのです。

埋め立てが始まった頃の南港には小さな渚が存在し、砂浜らしきところで投げ釣りを楽しむ場所があり、茶色い海に向けてキャスティングの練習を兼ねて、良く釣りに出掛けました。ハゼやキスにカレイまで釣れ、今では考えられない変形した魚が釣れたものです。又、思い出深い一場面が、電車での遠征釣行です。阪和線美章園駅の一番電車に乗り、大阪駅で阪神電車に乗り換え、舞子海岸でのテトラからの投げ釣りです。

アブラメの新子が良く釣れて夢中で釣っていると、大きなフェリーが通過した後の波で全身ずぶ濡れ、みんなで大騒ぎしながら帰宅したのを懐かしく思い出します。

無邪気に遊ぶ幼い頃から、自分なりの好きな事を覚え、趣味の意識も無く釣りを楽しんでいた小学生から中学生時代。振り返ると、釣り人生の原点が其処に有りました。

手作りでウキを作ったり、自分なりにエサの工夫をしたり、それなりに向上心を持って釣りに対峙していたように思います。

釣りだけを楽しむのでなく、その風景全体を全身で感じて、魚たちと遊んでいました。

そして、今も変わらぬ心を育んでくれた原風景に、振り帰る度「ありがとう」を刻んでいます。